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【RIZIN.39】クレベル選手が三角絞めで完全勝利!

こんにちはキッズブラジリアン柔術小金井教室、インストラクターの工藤です。

 10月23日、福岡・マリンメッセ福岡で『RIZIN.39』という格闘技の大会が行われネットで視聴しました。目当てはもちろんメインイベントのクレベル・コイケ対牛久絢太郎のRIZINフェザー級タイトルマッチです。屈指の極めの強さ持つブラジリアン柔術黒帯のクレベル・コイケ選手。RIZINに参戦してカイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平と試合して全て関節技、絞め技一本勝ち、5連勝しています。そして今回もブラジリアン柔術の技術を駆使して圧倒的勝利をしました。

抜群の組み技、寝技技術!

 1R、初めにムエタイで鍛えた打撃で距離を詰めてプレッシャーをかけて、牛久選手のフックをクレベル選手が胴タックルでテイクダウン成功。ここからはクレベル選手の寝技技術見せどころです


 クローズドガード状態になり牛久選手が立ち上がろうとした瞬間をクレベル選手がバックを奪いにいく。牛久選手が耐えてハーフガードに戻す。ここからクレベル選手身体を密着させて肩固めに入る。極まりませんがこの辺のがっちり抑え込んで技に入るところはさすがです。

2Rは相手の蹴りを捕まえて寝技に持ち込む。牛久選手も足関節を仕掛けますが冷静にかわして一度立ち上がります。クレベル選手が首投げを仕掛け牛久選手が堪えて寝技に入り、ここで面白かったのはクレベル選手がバックを取ろうとしていたのに、そこからスルッと三角絞めに入ってしまう。あまりにも鮮やかで何も抵抗できずに形に入りそのまましばらくして決まってしまった。その間、クレベル選手は何か叫んでいましたがなんでしょうね。

今回の試合、柔術家から見てもとても興味深かったです。ブラジリアン柔術の技術がふんだんに使われていました。単純に関節技の部分だけではなく、相手に組み付くタイミングや間の取り方、抑え込みやガードポジションの安定感、引き込みの強さなど勉強になるところがたくさんありました。これ以上ない完璧な戦い方だと思いました。

年末にもライジン、ベラトール対抗戦への出場が決まっているそうです。こちらもぜひ見たいですね。いまからとても楽しみです。

クレベル・コイケ、ライジンで牛久絢太郎とフェザー級王座戦!

10月23日に福岡県・マリンメッセ福岡にて行われる『湘南美容クリニック Presents RIZIN.39』でクレベル・コイケ選手がチャンピオンの牛久絢太郎選手とのRIZINフェザー級王座戦をすることになりました。

ライジンHPのニュースページ
https://jp.rizinff.com/_ct/17571348

言わずと知れたブラジリアン柔術の雄、クレベル選手、ライジンでの戦績もまだ無敗でしかも全て絞め技による一本勝ち。同じ柔術家としてとても気になる一戦です。今回もブラジリアン柔術のテクニック存分に発揮して勝利してほしいです。応援します。

クレベル・コイケ選手紹介ページ

クレベルコイケ、柔術で佐々木憂流迦に勝利!!(RIZIN TRIGGER 2nd)

 2月23日(水、祝)RIZIN TRIGGER 2ndが静岡で開催されました。私の注目はやっぱりクレベル・コイケ対佐々木憂流迦の試合です。ペイパービューでしっかり観戦しました。

 ブラジリアン柔術の鬼人、クレベルコイケ選手は昨年6月に浅倉未来と試合して以来、久しぶりです。今回の対戦相手はアメリカ最大の格闘技団体UFCでも活躍していた佐々木憂流迦選手です。どちらも寝技が強い選手、いち柔術家としてどうなるのかとても楽しみです。

1回戦は打撃の展開

お互い寝技、組み技が強い選手ですが意外にも打撃の展開になりました。 佐々木選手が距離をとって打撃に集中して、クレベルが打撃から組み付こうとしても突き放して付き合わない。そして 佐々木選手の右フックでクレベル選手が吹っ飛んでしまう。

 当たった瞬間、白目が見えてしまうほど強力でしたが佐々木選手は深入りはせず立ち技に戻す。後のインタビューでは「まだ目が生きている」と言っていたのでそれほど効いてはいなかったのでしょう、クレベル選手もすぐに立ちました。

 立ち上がってもダメージがあるのかクレベル選手はケージを背負って佐々木選手に攻められが後半は自分から打撃の猛攻をして組み付き、ようやく組み合いをするが佐々木は嫌がって離れる。それでもクレベルは打撃で攻めて距離を詰めますが佐々木はやはり嫌がって打ち合いの展開。

2回戦、クレベルの寝技地獄

 2回戦はクレベル選手、勝負に出ます。打撃戦の中から飛びつきギロチンの形に入りますが、佐々木選手は金網に押し込むも。次にクレベル選手、タックルに入り1度目は切られるも、2度目のタックルから引き込み、ジワジワとバックに回って佐々木選手にチョークスリーパーを仕掛けます。

入ったかに見えたが、佐々木は手を剥がして何とか逃れる。だがクレベル選手はバックについたまま、もう一度トライしてチョークを極め、今度は佐々木選手をタップさせて勝利しました。

クレベルのチョークで一本勝ち

クレベル選手、素晴らしい勝利でした。おめでとうございます!負けた佐々木選手も途中、追い詰めていました。とても素晴らしい試合でした。どちらもお疲れ様です!

 試合後、二人でお互い何度も「ありがとう!」と言っていました。お互い相手に感謝する気持ち、リスペクトする気持ちを忘れない、とても素敵な光景した。試合後のマイクパフォーマンスではタイトルマッチを要求、実現できると面白いですね。

技術考察

 やはり2回戦の展開はこれぞ柔術家と言った展開でした。一度は打撃の展開を仕掛けそれからフロントチョークで引き込むも失敗。

 離れたところからすぐにタックルをして成功、組み付くことができたら無理に倒さず背中をつけて引き込み、佐々木選手が嫌がって立とうとしても無理せず組み合ったまま立ち上がり、また引き込む。

 引き込みもここまで戦略的だとすごいですね。いきなりタックルに行っても入れないし無理に引き込もうとすればすぐに突き離されていたと思います。しっかり手順を踏んだことで成功できたと思います。

クレベル選手の引き込み。一見不利な状態でもここからスィープして逆転する。

 そのあとはもうクレベル選手の時間です。スィープしてジワジワとバックをとって、一度バックが解除されそうになっても背中越しに腕をつかんでまたバックをとって、リカバリーもとても上手です。

クレベル選手、背中越しに腕をつかんでバックポジションを逃がさない。

 フィニッシュのチョークスリーパーも一度は腕をはがされて失敗。逃げようとするところをしっかりバックポジションをキープしてもう一度仕掛けて成功。その際、一度目の失敗をふまえての持ち方を変えてますね。佐々木選手はクレベル選手の手をはがすことが出来ずタップしてしまいます。

2回目のチョークスリーパー。
手の持ち方が変わっているので佐々木選手はクレベル選手の手をはがすことが出来ずき極まってしまう。

巧みなブラジリアン柔術の技術

 最後の寝技の展開はブラジリアン柔術の技術がふんだんに使われていました。単純なスィープや絞め技だけでなくポジションキープの技術、それもただ同じポジションでいるというのとは違って、相手の動きを予測してパウンドも取り入れながら常に自分の有利なポジションに持っていく技術です。最後のチョークスリーパーも一度やってダメなら修正して2度目できめる。この修正する技術と冷静な判断力が素晴らしいと思います。

 これらの技術がブラジリアン柔術だと思います。マット運動や技の反復、スパーリングなど 普段の練習を通して緻密に作り上げてきた戦い方がここにあると思います。