ブラジリアン柔術の歴史
ブラジリアン柔術とは、パンチやキックが無い寝技、関節技を主体とした組み技系格闘技です。
その歴史は昔、日本の柔道家、前田光世(講道館柔道七段)がアメリカ、ヨーロッパを旅して世界中の格闘家と戦い、最後にブラジルに渡ってこの地で柔道の技術を伝えたことから始まります。かの有名なグレイシー一族に柔道を教え、それが後にグレイシー柔術を創設、ブラジリアン柔術発展の礎を築いた。ブラジルで技術が進化・発展していきホイス・グレイシーやヒクソン・グレイシーなどの柔術家が総合格闘技の大会に出て活躍、世界中に広まっていきました。

現在では整備されたルールの中で試合をするスポーツとしてのブラジリアン柔術が行われています。打撃攻撃は禁止されており、投げ技、押さえ込み、関節技、絞め技により試合の勝敗を決します。寝技の攻防が多くケガが少ない安全性が高いのが特徴です。


ブラジリアン柔術と柔道の違い
柔道のように道着(ブラジリアン柔術の世界では柔術衣と呼んでいます。)を着て戦います。とても似ていますが全く違う競技になります。
柔道のように相手を投げて一本勝ちにはならずテイクダウン2ポイントになり、その後も寝技になって試合は継続されます。また引き込み(相手を投げずに寝技に持ち込む)が認められている。抑え込んでも一本勝ちにはならず、 膠着した場合にブレイク(待て)がかかるまでの時間は柔道と比較してかなり長いため、寝技中心の試合展開になることが多い です。
関節技、締め技による一本勝ちは同じですが大きな違いはポイントによる勝敗です。相手を倒して(投げ技、タックルなど)テイクダウンは2ポイント、足を捌いて抑え込んでのパスガード3ポイント、上下が入れ替わった時のスイープ2ポイント、馬乗りで抑え込むマウントポジション4ポイント、 相手の背後に回って相手の内腿に自分の両足をかけたバックコントロール4ポイントなど、一本勝ちが出来なかった場合はこのようなポイントで勝敗を決めます。
柔道では寝技は亀になって防御することが多いが柔術ではその体勢でじゃバックコントロールでポイントが取られてしまうので 亀の姿勢のままでいることは少ない。
実力が拮抗している場合は一本を狙わず、ポイントによる判定勝利を狙う選手も多いです。

最近のブラジリアン柔術
生涯スポーツとして女性や中高年にも愛好者が多く、最近では木村拓哉、岡田准一、中村アン、菜々緒、キアヌ・リーヴスなど芸能人の愛好者も増えています。
柔道以外のスポーツ出身の選手も多い、体力だけでは勝てない頭も使うゲーム性の高いスポーツとして今もっとも注目されている格闘技です。
子供がブラジリアン柔術を学ぶ理由
・運動能力の向上
ブラジリアン柔術は全身運動の格闘技です。 運動神経の発達を促すため練習では必ずマット運動を行います。相手を投げる、抑え込む、関節技を極めるなど体力作りに必要な要素が多くあります。
・論理的思考も身に付く
定期的な運動は、脳の発育に非常に良く、また柔術は論理的に構築された格闘技です。そのため学習する過程であらゆる勉強の基礎が自然と身に付く、将棋に似た要素がある。
・ケガしづらい身体になる
柔術により身体の柔軟性、筋力、バランス感覚が身に付くため普段から怪我しにくい体になる。
・対人での取っ組み合いに強くなる
取っ組み合いのコミュニケーションは人と人の心の壁を簡単に取り払う。子供時代にそれを体験しておくと、人との対面を恐れない人間になる。
・友達ができる、人種や価値観の壁を超え国際的になる
練習や試合を通して、苦楽を共にすることで絆が深まる。もともと柔術は海外で盛んな格闘技。国内の大会でも国籍や年齢を問わず、色んな人種の方が出場されます。そのため、国際的な人間に成長します。
・いじめない、いじめられない子に育つ
柔術の経験により、学校でのいじめっ子の暴力が怖くなくなります。柔術を通してどこまでやっていいか、いけないかという”限度”と、やられる”痛み”を知ることができます。限度と痛みを知る事で相手を痛めようと思わなくなります。また道場で体験する相手を怪我させずに戦う事の大事さを知れば、誰かを怪我させようとは思わくなります。
・ストレス解消になる
現代の子供は室内でゲームなどをして、あまり外で遊ばなくなっている。
柔術は子供の暴れたい欲求を解消する。
・マナーを覚える
柔術は基本的に 相手がいないと成立しません。よって相手を思いやったり、尊重することを学べるのだ。言葉遣い、 礼儀作法、自分より下の者への配慮、あらゆる社会的ルールを学べると思います。
入会、体験についての申し込みはこちら